【短編】クリスマス*ガーデン
1 吹雪の山で
どうしてこうなってしまったのだろう?
暖炉の前に座り、揺れる炎を見つめていた。
ようやく温かくなりはじめた
小屋の温度が
吹雪にさらされ続けた
身体を震えさせる。
ウェアの中は
芯から凍えきっていて
ガクガクと震える身体。
歯が噛み合わない
もう少し温まるまで。
我慢しなきゃ……。
ガタンッ!!
ドアの開く音と一緒に
冷気が入ってくる。