クリスマス*ガーデン

 さっきから忙しく小屋の中を行き来する青年は、大きな鍋山盛り一杯の雪を入れて、外から戻って来た。

 足でドアを閉めると、ドカドカと歩いて暖炉の上にそれを置く。

 そしてそのまま小屋の奥へ行き、タオルを2枚毛布を3枚取り出し空いている長椅子に放り投げた。


「あのっ! 濡れてるの全部脱いで、タオルとコレと毛布かぶってて下さい」


 そう言って、自分のウェアの上を脱いで長椅子へ投げてよこす。


「……」


 と、言われても、男の人と二人きりの小屋で、さらっと脱いじゃう娘には、育てられてないんだけどな。


「大丈夫、見ないから」



< 2 / 30 >

この作品をシェア

pagetop