【短編】クリスマス*ガーデン
さっきから忙しく
小屋の中を行き来する青年は
大きな鍋山盛り一杯に
雪を入れて
外から戻って来た。
足でドアを閉めると
ドカドカ、と歩いて
暖炉の上にそれを置く。
そしてそのまま
小屋の奥へ行き
タオルを2枚毛布を3枚取り出し
空いている長椅子に放り投げた。
「あのっ!! 濡れてるの全部脱いで、タオルとコレと毛布かぶってて下さい」
言いながら
自分のウェアの上を脱いで
長椅子へ投げてよこす。
「……」
と、言われても
男の人と二人きりの小屋で
さらっと脱いじゃう娘には
育てられてないんだけどな。
「大丈夫、見ないから」