クリスマス*ガーデン

 かじかんだ手が、思うように動いてくれない。私は脱いだ服を、片っ端から暖炉の前に並べていく。取りあえず無事だった下着の上からバスタオルを巻き、青年から借りたウェアを着る。大きいから膝までかぶってくれて助かった。足が冷たいけど、毛布をかぶっていよう。


「あっ、ごめんコレも……」


 青年は肩越しに、脱いだウェアのズボンを投げてくれた。


「ありが、とう……」


 爪先が出ないくらい、大きいズボンをはくと暖かさに包まれてホッとする。


「き、着替えたわ、ウェアありがとう、……ございます」


 振り向いた青年は、私のダボダボ具合いに吹き出した。


「ちっさいですね……」



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