【短編】クリスマス*ガーデン

 躊躇していた私を

 気遣うように彼は言って

 くるり、と背を向けた。





「――…あ、なたは?」





 声が上手く出なかった。





「俺は、コレかぶってれば大丈夫!」





 そう言って、毛布を手にして、青年はニコッと笑った。



 いい人、なんだよね……。



 それに

 半端じゃなく濡れたウェアが冷たい。





「……」





 そんなこと、気にしている場合じゃないな……。



 私は思い切って、ウェアを脱ぎはじめた。



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