眠り姫が醒める時
「ここのアイス食べてみたかったんだよね-♡」


あたしの隣にいつもいるのは、私が気を許してる数少ない一人。


名前は『上中 若菜』



『だよねっ!あたしも来てみたかったの。』



「ねえ愛?」



『ン?』


若菜のいい所はあたしの事を、



『愛』



って呼んでくれる。




「愛は綺麗な髪の毛してて、色も綺麗でお人形さんみたいなのに、恋しないの?」



『男との接し方がわからなくて。』



答えはいつも一緒。



その答えに戸惑う若菜だけど、




本当はあたしのほうが答えに戸惑っていたのかも。
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