お隣さんの恋愛事情
「うわ、灰落ちてんじゃん!これ使って!」
そう言って中山さんが差し出してきたものは、高級ブランドのハンカチで。
「気楽に考えてみて」
なんて一言残して、彼は颯爽と去っていきました。
「マジで?!?!」
冗談?にしちゃあ本気のような…。
でも噂ではすんごい美人ちゃんに告られて振ったって話もあるし…。そんな人が私なんて相手にする?
「…いやーありえないでしょ…」
しばらく呆然としてしまった私は、昼休みが終わってもなかなか戻ることができず、怒った朝子に腕を引っ張られて仕事に戻った。
だけどデスクが近いせいで、中山さんと目が合ってしまい、仕事に集中できない(いつものことだろ)。
当の本人は目が合ってもニコニコしてるし、私のほうが緊張してしまう。
あぁ、波瀾万丈だ…。
大丈夫かな私…。