ハクバの王子

1年前の真実

俺は、綾瀬陽奈子が泣きやむまで隣りで黙って座っていた。


でも、気持ちは1年前の修学旅行にタイムスリップしていた。



『こいつがあの時の“アメ女”だ』

ユウヤの彼女から聞いたこいつのエピソード
修旅の時期
俺の体験
こいつの失恋話




すべてに辻褄が合った。




こいつが泣きやむまでの間
俺の頭はフル回転し


確信した。



『やっぱ絶対こいつがあの時の“アメ女”だ!』


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