ハクバの王子
気付くと体が勝手に動いて
綾瀬陽奈子のことを抱き締めていた。


誰もいない公園のベンチ

二人だけの時間



自分の胸の鼓動が高まるのをモロに感じる。


『こいつにも聞こえてんだろーな…』



けど
そんなのはどうでもよくて…


今の気持ちを伝えたい

そう思った。








「俺にしろよ」



それが全てだった。
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