奴のとなり
「で、
俺に聞きたいことって?」
ふんわり笑うと、
あたしにケーキを差し出す。
受け取ると同時に、
あたしは顔を歪めた。
ナナミさんにまた読まれてる。
もう質問しなくても
聞いたことになってる!!
なんか凄いを通り越して、怖いよ!!
「そんな怖がらなくても・・・、
桜ちゃんが、分かりやすすぎんだよ」
・・・、やっぱり読まれた。
あたしは彼には何も隠せないって思うと、
自然と何でも話せた。
隠してもきっと無駄だしね。
それから、昨日の話をした。