奴のとなり



「そういえば一樹桃矢、今日休みだね」



彼は
「そうやな、つまらん」
と、本当に退屈そうに呟く。



本当に仲良しさんなんだな。



友達と言っても、
あたしは新人で、ケイちゃんはお局さま。



共有する時間の長さも違えば、
寂しさも違うに違いない。



「うん、寂しいよね」



あたしは自分の犯した失敗に
慌てて口を塞いでみたけど、
すでに遅かった。



自分の口からこんなに素直な言葉がでるなんて。



あたしはあまりにも素直に出て来すぎた言葉に、
溜息を吐いた。







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