奴のとなり
「ちょっ!熱があるよ!?」
あたしは慌てて立ち上がり、
冷やすものを探す。
「言っただろうが」
「何が?」
「メール」
少し考え込んで、
朝のメールの内容の話だと納得する。
それよりも氷嚢とか、冷えピタとか、必ずあるはず。
あの熱さは微熱とかじゃないよ。
先に体温計を見つけ、
奴に渡すと、再び手当たり次第探す。
やっと見つけた冷えピタを開けて取り出すと、
奴の額に貼り付ける。
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