奴のとなり
「それは・・・、
あれや・・・
桃矢に・・・、
俺と・・・さっきまで一緒に寝てたって
・・・言うてみぃ
・・・・・・おぇ」
大分苦しそうに俯くケイちゃん。
左右に渦巻く旋毛が見下ろせる。
そう言えば、もう裸じゃない。
「う・・・、うん、わかった。言ってみる」
取りあえず頷くと、
それを確認して安心したのか、
のそのそと起き上がり、保健室を後にする。
またも二人っきりになってしまった。
お昼まで30分とないし、
あたしはこのままサボることにした。
なので、また観察を始める。