優しい檻


翌朝目覚めると、
雪依は自分のアパートに戻っていた。

荷造りが終わっていた。
(―先生がやってくれたんだ…)


昨日のことが蘇る。

あんなにも情熱的なセックスは初めてだった。
(―先生…)


そして、テーブルには
一つ、手書きの楽譜が置かれていた。






< 94 / 106 >

この作品をシェア

pagetop