有罪モラトリアム

赤と緑のクリスマスカラーに彩られた街。
街を歩いているカップルはみんな幸せそうで、
他の人から見たら、私たちもそう見えるかもしれません。

一緒に電車に乗ります。
電車は結構混んでいて、彼との距離がだいぶ近くて・・・
こんな間近で彼を見たのは初めてで、
思わずじぃっと見入ってしまいました。

うゎー・・・喉ボトケがぼこっと出てる・・・。
声が低いからかな?
なんか首ってセクシー・・・(ぅゎゎ

私の視線に気づいたのか、彼も私を見ます。

恥ずかしくてすぐに視線を逸らしてしまいました。

彼「ユキさん。」

彼の呼びかけにドキっとしてしまいます。

彼「壁側がいいと思うので、こちらへ。」


・・・・・。

この体勢・・・余計にドキドキするんですけどーーー!!w

彼「なんかユキさん、お菓子の匂いがしますw」

私「えっ!」

朝お菓子作ってたから匂いが髪についちゃったのかな・・・?
うぅ。プレゼントはサプライズなつもりだったのにw
どこかでゆっくりしてるときにバラす計画が!

私「実は・・・プレゼントにお菓子作ってきたんです。」

彼「!」

彼は少し驚いた顔をしました。
そしてパァっと顔を輝かせて、

彼「すごく、嬉しいです。いただいてもいいですか・・・?」

私「がんばって作ったので、受け取って下さい。
  チーズケーキとクッキーなんですけど、好きですか?」

彼は私の紙袋を受け取ってくれました。

彼「大好きです。食べるのが楽しみです。」

私「苦情は受け付けませんよw」

なんだか恥ずかしくて、2人で顔を見合わせて笑っていました。
喜んでくれて良かった!
がんばって良かった~・・・味の感想は今度聞こうっと…。
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