有罪モラトリアム

彼「ユキさん、そろそろ行きましょうか。
  ペンギンの餌タイム、終わっちゃいますよ。」

彼にそう促されて、レストランをでました。

また薄暗い水族館内を歩き回ります。

目指すはペンギンコーナー!
私はペンギンが大好きです。
あのよちよち歩きが可愛くてたまりません。

私「あー!みてみて!魚食べてるw」

彼「ほんとだ。間に合いましたねw」

私「かわいいですねーー。」

彼「ユキさんはペンギン好きなんですねw」

私「わかります?」

彼「顔にそう書いてありますw」

それじゃあ私の顔には
"あなたが大好きです"って書いてあるに違いありません・・・w

ペンギンと一緒に写真を何枚も撮りました。
近くにいたカップルとも交渉して、交代で2人で撮って貰いました。

順路に従って、まだまだ続く大きな水族館内を歩き回ります。

色とりどりの魚たち。
回廊に入ると、360度どこを見ても魚、魚、魚。
とても綺麗でした。

彼は、触ってみよう!のコーナーでヒトデをつかんではしゃいでみたり。
魚の生態について詳しく書かれているボードにじぃーーっと集中していたり。
今までみたことのない、彼の姿をみることができました。

シアタールームがあったので、入ってみることに。
少し後ろの方の席に座ったのですが・・・

前のカップル達ときたら、
イスに座りながら手を繋いで、顔を近づけて、
イチャイチャイチャイチャ。

うわわゎ。
こ、こんなの見てらんないよ・・・(; ̄ロ ̄)!!
画面の方を観てたら嫌でも視界に入ってきます。
今にもキスしそうな勢いでした。
き、きまずい・・・。

彼はこういうの見てどう思ってるんだろう・・・。
なんとなく彼の方を見づらい・・・。

彼「うーん・・。場所、変えましょうか。」

ぁ。やっぱり見てたんだ・・・。
少し前の席に移動しました。
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