細い女の子なんて大っ嫌い‼
女の子って怖いね、真面目に。
「うぅ…痛い。
 痛い…痛いよー!」


「なっ…。
 ちょっと。
 何泣いてんの。」


翌日の昼休み。
帆波ちゃんがそんなことを言ってあたしの
背中をバシンと叩くから
余計涙目。


…いや!
ちょっと訂正。
最初から涙目なんか
じゃなかったもんね…!


「泣いてないもん!
 ただ…痛い。」


顔を上げてキッと睨む。
帆波ちゃんは首を傾げて髪を揺らした。


「何が?」


「はっ…しまった。
 何でもないよ。」


「何でもないわけないでしょ?!」


首を絞められ揺すられたあたしは
ギブギブと言って参ったのポーズ。


「昨日…昨日。
 昨日ね、んーストレッチ?
 やったんだよねぇ。
 そしたらお腹の腹筋が痛いの!」


ああ…情けない…。

情けなく思いながら続ける。


「多分筋肉痛。」


あははははは!


そう笑われる…!
絶対に。

< 17 / 35 >

この作品をシェア

pagetop