細い女の子なんて大っ嫌い‼
だけど帆波ちゃんの反応は程遠い。


「何でそんなことやってた?」


それにエライね、なんて言うから
調子狂っちゃうよ。


「何でって…?
 そんなん教えるわけないよ!」


ぜぇったいに言わない!
いや、言えないよ…!


恥ずかしいもん…。


なんで、なんで、何でよぉ!
どーして教えてくれないの!!


ってまた首絞められるかな、って思ってたけど
帆波ちゃんの反応を見てビックリしてしまった。


「何で…。
 あたし…あたし親友じゃないの…?」


急に俯いてしゅんとする
帆波ちゃんにあたふたとして、席を立った。


「ご、ごめん!
 ゆうから!!
 理由言うから泣かないで…!」


斜め前の席の広海(ひろみ)ちゃんに
どうしたのって笑われたけど
それどころじゃないよぉ…。


あたし、親友って言われたの凄く嬉しかったんだもん。
これで親友…失くしちゃうなんて
絶対に嫌!


「嘘だけど。
 冗談。
 で、教えなさい。」


立ち直って言う帆波ちゃんをこれほど
恨めしく思った事はない…。
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