【完】ペテン師との甘い夜
国見社長は両手を伸ばし背伸びをする。



「はぁ〜、疲れた。俺、敬語は苦手なんだ。」



彼のあまりにも若々しい顔に驚く。



私は24歳だ。



彼より年下のはずなのだが、同年代くらいに見えてしまう。



「どうかしたか?澤木。」



「別に…。」



国見社長は小首を傾げて居酒屋のドアを開いた。



騒がしい店内に入り、生を二つ頼む。



「それで?話って?」



国見社長は煙草に火を点けて話す。



「勝手なんだけど、貴方のこと調べさせてもらったわ。」



私は出来るだけ淡々と、言葉を並べる。
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