【完】ペテン師との甘い夜
お手伝いは軽く会釈すると立ち去って行った。



「言う通り、すぐは死なないように急所は外した。」



「うん、それでいい。」



勇治の言葉に頷く。



即死にしないよう命じたのはもちろん、勇治のアリバイ工作の為だ。



これで国見麻由子が息を引き取った時間に勇治のアリバイは完成する。



ホントはすぐ楽にしてあげたいし、苦しめたくないけど。



「後は裁判になる前に、オレ達の戸籍を交換するだけだ。」



なんせ殺害現場は勇治がよく喧嘩に使う場所だ。



勇治が真っ先に疑われるだろう。



だからこそ、オレが"霧島勇治"になって後始末しなきゃね。
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