【完】ペテン師との甘い夜
昼休み明け。
私は社長室の近くの喫煙室にいた。
経理課のコピーを総務課に回すと理由をつけ部署を出た私は、しっかりその仕事を済ませて、この喫煙室に潜伏していたのだ。
「あ…久美だ。」
久美が社長室に入って行くのを小さな窓から確認する。
私は左手に煙草を握り、右手はドアノブを握り締めた体制でその姿を伺う。
しばらくすると、何か資料を持った久美と、長身の男の影が見えてきた。
私はそっと男の顔を見た。
私は社長室の近くの喫煙室にいた。
経理課のコピーを総務課に回すと理由をつけ部署を出た私は、しっかりその仕事を済ませて、この喫煙室に潜伏していたのだ。
「あ…久美だ。」
久美が社長室に入って行くのを小さな窓から確認する。
私は左手に煙草を握り、右手はドアノブを握り締めた体制でその姿を伺う。
しばらくすると、何か資料を持った久美と、長身の男の影が見えてきた。
私はそっと男の顔を見た。