【完】ペテン師との甘い夜
「経理課の澤木伊織か。」



国見社長は低い声で私に言い放つ。



「業務に戻ります。」



私は冷たい瞳を避け立ち去ろうとする。



しかしその私の体は、国見社長の手が私の腕を掴んだことにより止まる。



そして私の耳元で囁いた。



「何故、あいつと知り合った?」



低い声に思わず冷や汗をかく。



「また後で、話をしよう。」



国見社長は私の掌に名刺を渡した。



これはつまり名刺に書いてある番号に電話しろってこと?
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