-Few-
「目が回った…。」
玲はそう言いながら起き上ったけど、また倒れた。
「おーい!!お前ら大丈夫か!?」
土手の上から英二が叫んでいる。
「大丈夫なわけねえだろ!!」
俺は横で倒れている玲の髪の毛をぐしゃぐしゃにしながら、英二に叫び返した。
「ふっふははははっ!!お前ら最高だわ!!」
英二はまた腹を押えて笑いだした。
大きな声で笑う英二の笑い声は土手の下にいる俺にも聞こえた。
「って、え!?おいっ!!」
俺が声をかけようとしたときにはもう遅かった。