-Few-



腹を抱えて思いっきり笑っているから、足元が見えてなかったんだ。

英二は足を踏み外して、芝生の坂を転がり落ちた。

そして俺の横に倒れて、玲と同じように動かなくなった。

「痛ってぇ…まじ死ぬ…うっ…。」

そう言って英二は死んだ人の真似をした。

俺も二人と同じように寝転がった。

「お前らがそんな面白れぇことしなかったら俺も落ちなかったのに…。」

英二が弱った声で言った。

「俺関係なくない!?」
「私関係なくない!?」

俺たちは声をそろえて言った。




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