雨のち晴れ時々曇り
私を見た潤也は凄く
驚いたようで目を見開き
再び家を出た。

「..っ!」

私は何も考える暇もなく
とっさに彼を追い掛けた。

幸平も美佳も唖然だった。


「潤也!!」

早足で幸平の家を離れる
潤也に追い付き手を掴んだ。

振り払われるなんて思わ
なかった。

潤也は立ち止まり私も
立ち止まる。

「ごめん..もう潤也じゃない
ね。神藤くん。まさか今日
来るもう1人が神藤やった
なんて...」

「何が言いたいん?」

潤也が私をキッと睨んだ。

「...今日な,友達の美佳に
誘われたんよ。幸平と2人で
遊ぶん緊張するからって。
やから帰らんとって欲しい。
気まずくなったら私ら誘った
意味ないやん。2人のために
戻ってくれへんかな?」
<2人のため>とか言って
自分が1番戻って来て
欲しかった。

想い出にするって言いながら
どぉしても感情が抑えきれな
かった。

「わかった」

それだけ私に告げ潤也は幸平
の家へ帰った。



美佳と幸平は何も聞かずに
暖かく迎えてくれた。


お酒も入り皆テンションが
上がっていく。

しかし私と潤也が喋る事は
なかった。









翌日解散し,また後日
集ろうと約束した。

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