我妻教育
何がいいだろ〜♪と、あごに人差し指をあて、想像をふくらませている。


「次はハートのカタチのカワイイ感じのネックレスにしようかな〜♪
ね、啓志郎くんはどう思う?!」




本人が探さなくていいと言うものを、いつまでも私が食い下がるのもどうかと思った。


まだ私は、未礼に何もプレゼントをやったことがなかった。

よい機会だ。


新しいネックレスでも買ってやればよいではないか。




「…そうだな、可愛らしい感じのものにしたらどうだ?」


「ね、似合うと思う?」

「ああ。似合うであろう」


未礼は、にっこり微笑んだ。








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