スターダスト
透き通った青空…、緑の絨毯…、頬を撫でていく心地よい風…。


私とチビは、ひとしきり追いかけっこを楽しんだあと、その場で寝転がっていた。


その時…。




プシャ〜!!!


「キャア!!冷たいっ!!」

「ワゥワゥッ!!♪」


私とチビは、見事にずぶ濡れ…。



水がきた方に目を向けると…。


「ビンゴ〜!♪」



…なんとも爽やかな笑顔が、あった。


「さ…佐久間さん!!」





そう怒ったような口調で、佐久間さんの名前を呼んだんだけど…。


「…。」


返事がないかわりに、水を止めて、スタスタと真っ直ぐに私の所に歩いて来た。

そして…、優しく私の肩をつかむと、顔を…寄せてくる…。


「………!?」



驚きのあまり硬直する私をみて、佐久間さんは、いかにも楽しげに笑うと…。


「俺は、遼。遼って呼んでみ。」
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