実の弟に恋をしました。


あたしはそのままベッドの脇に腰を下ろすと、頬杖をついて陸の寝顔を眺めた。


背丈は大きくても、寝顔にはやっぱりあどげなさが残っていて…

改めて、陸はまだ高校生なのだと思い知らされる。



そっと髪に触れれば、ビクンと反応する眉毛さえ愛しくて。


それだけじゃない。


陸の広い背中も


たくましい腕も


あたしに触れる優しい手も


すべてが、愛しい──。




この溢れる想いを

抑えきれない感情を


どこにぶつければいい…?



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