実の弟に恋をしました。



「ほら、貸してみ」


「……えっ」



思わず、固まってしまった。



だって、チューしたんだ。

ボクの手の平に。



ん?チューじゃない。


もしかして、血を舐めてくれてるの?




「砂がついてるからばっちいよ」


「陸のだから汚くないよ」



ほら、血が止まった

そう言って、太陽みたいな笑顔をボクに向けた。


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