実の弟に恋をしました。



────


──



「話ってなに?」



梓は、何食わぬ顔で俺を向かい入れた。


「…とぼけるな。あの手紙もメールも、梓の仕業なんだろ?」


怒りを必死で押さえ、冷静を装う。



…さぁ、お前はどんな言い訳をする?






「……なんだ、バレてたの。つまんない」





………!



梓は、少しも濁すことなく、あっさりと一連の悪戯を認めた。


それも、全く悪びれた様子もなく。



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