快楽主義者のヒミツ
やがて男が「寒っ…」とか寝ぼけながら言い出した。


「布団を全部持ってく、アキラが悪い」


冷たく言って、更にくっつきながら私が答える。

アキラは布団でぬくぬく暖まってて、くっつくと気持ちい。



段々起きて来たアキラが「ゴメン、ゴメン」って言いながらキスをしてきた。




アキラのキスは好きだ。

少し薄めの唇の感覚とか。
追い立てる様にやらしく動く舌とか。



最初は軽くチュッってしてたけど、やっぱり段々激しくなる。


キモチイイのと息苦しいので唇を離す。


息を整えようとする私を見て、

「ちょっとは暖まった?」

なんて笑いながら言う。


あんまり向こうのペースっていうのも面白くない。


「まだ。全然暖まらないんだけど?」


私は笑顔でちょっとだけウソをついた。
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