ボーダーライン〜キャバ嬢×ボーイ〜【完】
あなたは、痛みを知っているからこそ、他人に優しくできる人でした。
傷つけたくないからこそ、他人と深く関わらない人でした。
心の壁を作り、傷つけないように他人には深入りしない。
そんな人でした。
最初、クールに見えたのは、心の壁があったからなんだね。
何日か経って、アサミから連絡がきた。
「戻りたい」
そんな内容の話だった。
「っで、どうするつもりなの?」
「ちゃんと謝って、もう一回働かせてもらいたい。
やっぱり店長のこと、諦めらんないし…」
「ふぅーん。」
「美優にも迷惑かけて、本当にごめんね…」
「まわりを、見失わないようにしなよ。」
「分かった!!絶対、裏切らないから!」