ボーダーライン〜キャバ嬢×ボーイ〜【完】

薄っぺらい言葉だと思った。


アサミは基本的に、薄っぺらく聞こえてしまうような言葉を発する人間ではない。


長年付き合ってきたのだから、そのくらいは分かる。


今回は、どうしてもあの場所に戻りたいからこそ言った言葉であろう。

アサミはアサミなりに、必死になっていたから。



こいつはまた、同じコトを繰り返す、そう思った。

だから…アタシはユッキーと付き合い始めたことをアサミにはまだ、言わないでおこうと決めた。



「いっやー!!やっぱり良いね〜!!」


「そう?」


「今が、人生で一番楽しいっ!」


「そりゃ、良かった!!」




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