ボーダーライン〜キャバ嬢×ボーイ〜【完】
営業終了後、アタシたちは店にいた。
送りを使わずに、待っている。
「ごめん、遅くなって。」
「いーのいーのっ!!さっ、行こうか〜。」
自分の力ではどうにもならないと思ったアサミは、ユッキーの手を借りるらしい。
いつもの居酒屋。
向かいには、ユッキー。
「アタシね、店長のことが好きなんだけど…」
「そうなんだ?知らなかった。」
「っで、力になってもらいたいんだよね〜。ユッキー、店長と仲良しじゃんか?」
アタシは2人の会話を黙って聞いていた。
「俺に、どうしろと?」
「ってか、嘘つかないで言ってね?
店長って、彼女とかいんの?」
「いるよ。」
「アタシが入る隙間は全くないかな?」
「うん、ないね。」
アサミは泣いた。
ひたすら泣いて、ひたすら酒を飲んだ。