ボーダーライン〜キャバ嬢×ボーイ〜【完】
「そうなんです。22歳…だったかな。」
「めでたいな、じゃあ、あのボーイ呼んでくれ!!」
「え?」
「そんで、好きな酒入れろって言えよ。年に1回なんだからさ。」
「ありがとうございます」
アタシはユッキーを呼んだ。
スーツを着て、ちゃんと髪の毛をセットしているユッキーは、若干ホストに見えたりもするけれど。
やっぱりカッコいいと思う。
「呼んで頂いて、ありがとうございます。斎藤さん。」
「雪哉だっけ?おめでとう!!」
「はい。ありがとうございます。」
「何飲みたい?ドンペリか?」
「いえいえ、とんでもないです。俺は、お気持ちだけで。」
「それじゃあ、つまんねぇだろ。何か飲まなきゃさ!!」
「はい、では、お酒は斎藤さんに選んで頂いて。」
「うーん。いつもクールに決めてる奴を壊してみたいよな、美優。」