ボーダーライン〜キャバ嬢×ボーイ〜【完】
アタシは不安な気持ちがあった。
もしかしたら、アタシの過去が邪魔をしている?
それとも、ユッキーの過去が邪魔をしている?
それとも、単純にアタシを大事にしてくれているから?
色んな考えが頭を過る。
10月に入った、ある日。
それは、ユッキーの誕生日だった。
ユッキーは、お客さんからも人気があり、たくさんのシャンパンやボトルが入った。
「ほら、ユッキー!!今日は送りは出なくていいから、浴びるほど飲めッ!!」
「はい。ありがとうございます」
みんなから、おめでとうと言われて、断ることなく酒を飲んでいた。
アタシは、お客さんに付きながらも心配しながらチラチラとユッキーを見ていた。
「あれ、今日はボーイの誕生日なんだ?」
アタシのお客さんが言う。