工場裏の宇宙ネコ
18.もう1人の研究員
「それじゃおかみさん、いってきます」
『いってくるの~!』

「いってらっしゃい、がんばっといで」

朝食を終えると、ボク達は旅館ねじのおかみさんに挨拶をして大学へ向かった。

スポンサーが出来たお陰で、ボク達の費用は全面負担される事になった。

今さらながら言うと、ボクは町の生活課の調査員に一般で登録している調査員で、
町民が調査依頼を町の生活課にすると、登録されている調査員に斡旋される仕組みだ。

つまり、ココロも最初に町の生活課に依頼を出したと言う事になる。
依頼人は、町民であれば無料なので割と気軽に利用されるんだけど、その内容はもちろん様々だった。
人探しから仕事のお手伝い、更には留守番だって場合もある。

そんな様々な仕事のの報酬は、終了後に内容を審査され町から支払われる。
この星で暮らすのにお金は余りかからない為、報酬も大した事はないんだけど…。
しかし、出張するとなると交通費や宿泊費がかかるので、実は余り懐には優しくはないのだ。

今回、大学から正式に実験の費用が日割りで出て、今までかかった費用も全て請求出来ると言うのは正直助かる。
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