工場裏の宇宙ネコ
ボクは今までの費用の請求書をネルビーに手渡した。

「交通費が15銭に、宿泊費が10銭?
 これだけでいいの?」

「うん、その前はずっと歩きだったからね
 こっちに来るまでは全然かかってないんだよ」

『そうなの』

「そっかぁ、歯車市って何するのもお金かかるもんね。

 で、キミ達は今回臨時の研究員になってもらう事になるんだけど、
 一応これは決まりだから説明するとね
 一人1日50銭支払われるんだ、2人だから1円だね
 とりあえず昨日の分を今渡すよ、ここにサインして」

「えっ?そんなにもらえるの?」

「まぁ物が物だからね~
 さすがに宇宙船だから普通よりちょっと高めなのさ
 じゃ、今回の請求は、次回の時の支払いになるけどいいよね?」

「うん」

ボクとココロは1円を受け取り、書類にサインした。

< 129 / 175 >

この作品をシェア

pagetop