太陽を浴びたヒマワリ
私は今年の春、名門中学の立党中学に入学した。
お金持ちでも無い。
柄にも合わず、天才でも無い。
なのに如何してこんな名門中学に入れたかって!?
それは猿だから。
簡単に言うとスポーツマンって事。
得意種目はバスケ。
習っていた訳じゃない。
ただ小6の頃に仲のいい男子に教えて貰ったのが切っ掛け。
自慢じゃないけど1日目からダンクは出来た。
ルールだってすぐに憶える事が出来た。
そんな才能が広まるに広まりこの通り、名門校の特待生。
自分でも驚いているけど、そんな暇は最早無かった。
入学当日から部活。
今までやって来た中の人とは比べ物にならない位上手かった。
息が切れそうになる。
そんな時だった。
何故か体育館にサッカーボールが飛んできた。
「すみません。
 取ってもらえますか!?」
そう言って入って来た男の子。
軽くインサイドキックで蹴るつもりだった。
でも何と無くインフロントキックで蹴ってしまい、
物凄い勢いのボールが飛んで行ってしまった。
それを運良く校長が見ていた。
「今から原田君を入れてサッカーの試合を遣ってくれないかね」
何が何だか分からないまま試合は始まった。
1チーム四人。
まぁー何とかなるさって言う思いのまま始めた。
ボールは思うより早くゴール付近で回ってきた。
何と無く斜め45℃にボールをゴールに向けて打つ。
すると見事にシュート。
「いっ今のはどうやって遣ったのかね?」
と校長が聞いてきた。
めんどくさいと思いながら
「斜め45℃にボールを蹴っただけですけど・・・」
「君にはサッカーも向いている様だ。
 君は明日からサッカー部とバスケ部で頼むよ」
なんて言って去って言った。
何が何だか分からないままその場に立ち尽くす。
わっ私、サッカー部!?
『ボフッッッ』
後ろから誰かが叩いて来た。
「何よぉー」なんて思いながら後ろを振り向くと其処には、
さっきのチームの3人が居た。
「はっっっ!?」という表情を浮かべる私に向かって言い始めた。
「俺は潟隙 諒(かたずき りょう)でこいつは挟間 正樹(はざま まさき)
 ほんでもってこの小太りなのが、伊神 大貴(いかみ ひろき)だ。
 まぁーよろしくな」
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