天使のいいなり
「悠斗と里緒先輩は両思いだったのよ!悠斗は今でも里緒先輩のコトが好きなんでしょ!?」


「なに言い出すんだよ。ちょっと落ち着けって…。」



悠斗先輩は、光莉ちゃんの両肩を押さえて落ち着かせようとするが、光莉ちゃんはさらに興奮し、悠斗先輩の手を振り払った。


目にはうっすら、涙が溜まっている。




「あんな写真、今でも大事に持ってて…。別れようって、はっきり言えばいいでしょ!!」



最後のほうは、まるで叫び声のようだった。

言い放つと、光莉ちゃんは1人で飛び出した。




追いかけなきゃって思った。


この後どうすればいいかなんて、なにも考えてなかった。
無意識に持っていたペットボトルを珠ちゃんに渡し、光莉ちゃんを追いかけた。



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