天使のいいなり
瑞己がココに連れて来たなんて・・・。



「食べよ。」


テーブルの上に、持ってきたお弁当を広げる。



「どうしてココに来たの?この場所・・・知ってたの?」


私の質問なんかおかまいなしに、食べる準備を続ける。

「瑞己・・・、答えてよ。」

思わず泣きそうになる。


「思い出の場所だから。大事な人に教えてもらったんだ。」


それだけ言うと、瑞己はお弁当を食べ始めた。

思い出の場所・・・?
大事な人・・・?


一体誰のコト・・・?





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