欲しいのは…
嫌いになって
早くあたしを捨てて
もう
終わりにしよう――…
「…なんで?」
『なんでって…!』
こんなことする相手なら他にもたくさんいるんでしょ?
だったら早く、あたしを解放してよ――…
「無理」
『なっ……』
なんで…?
なんであたしを自由にしてくれないの?
する時の相性がいいから?
あたしが都合のイイ女だから?
あたし、もう…―――
「お前はなんで別れたい」
『……』
「不満があんだろ?だったら言えよ」
『……不満、なんて、無い…』
「ちゃんとこっち見ろ」
ボタンを閉めていた腕をぐいっと引かれ、悠と正面に向かされた。