愛しいキミへ
慌ててメールを打つ俺に悠太がさらっと言う。

「泊まっていけば?明日、朝から用事とかじゃないなら平気だろ。」
「いいの?」
「いいよ。俺の名前言えば、おばさんもすぐOKするだろ。」

・・・ということですぐに電話をした。
遅くに電話で怒っていたけど「悠兄の家にいる」と伝えたら、怒るのをやめて泊まりの許可が出た。
悠太は俺の母さんにどれだけ信用されてるんだ・・・?

泊まると決まり、部屋着を借りて着替えた。
しばらく呑んでいると深夜になっていた。

折り畳み式のテーブルを閉まって、空いたスペースに悠太が布団をひいてくれる。
悠太は隣のベッドで就寝。
普段はあまり呑まないお酒のせいですぐに眠気に襲われ、布団に入ってすぐにウトウトした。

「…雅樹。今日はありがとうな。」

突然、悠太が喋った。
静かだったから、もう寝たんだと思ってて驚く。

「何が?」
「正直に話してくれてさ。嬉しかったよ。」
「…それは俺の台詞だよ。悠太の本心を聞けて嬉しかった。」

二人で横になったまま話す。
顔が見れないから、どんな表情で話しているかがわからない。
でも悠太の声は嬉しそうだった。

「…雅樹は俺に聞きたいことはもうない?」

少し考えた。
聞きたかったことは・・・一応聞いたつもり。
でも・・・話を聞いて、気になることがあった。

「悠太は本当に…沙菜が俺を好きだって思ってるの?」

どうしてもこれだけは納得いかなかった。
これが理由で別れたというのも・・・落ち着かない。
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