社会人と女子高生
浅賀さんは、さらに話を続ける。


「他の女子高生と違って、由香里は俺の話をちゃんと受け止めてるし…気配りもしてくれる。俺が守ってあげたい…って、素直に思った相手だった…。」

「………っ!!」


浅賀さんのその言葉を聞いた瞬間、涙が溢れた。


「…ふっ…うっ…っ。」


突然泣き出した私に、戸惑う浅賀さん。


「えっ!?ちょっ…俺、変なこと言った!?」


浅賀さん、違うよ…。あなたのその言葉が、私の心を温めてくれるんだよ…?

ささいな言葉でも、私の心は跳ね上がる…。


―大好き…浅賀さん…。浅賀さんに出会えて、私は世界一幸せだよ…―
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