甘すぎる王子様
『‥琴音‥?ごめんな?俺が琴音を守らなくちゃいけなかったのに‥』


琴音の顔には無数の傷があった。


‥きっと殴られたのだろう‥‥


見ていて俺の胸はひどく痛んだ。


『‥ぅ‥う‥ん、ヒクッ、しゅ、ん‥きがねっ?助け、クッ‥てくれて良かった‥よ?』


琴音はたくさんの涙を流しながら、俺の胸に顔を押し付けた。


‥‥‥そんなこと言われたとしても‥‥

俺の胸は‥‥痛む。。


だって

世界で一番愛してる妹‥


いや‥‥


世界で一番愛してる女を守れなかったショックが一番大きかった‥‥


なぜ、下駄箱で待たせるように言ったんだ‥?


もう暗いのに‥‥


俺は最低だ‥


琴音の背中を抱き締めながら、俺は深く反省し続けた。
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