甘すぎる王子様
『あ、そういえばラストまでみたの?あの映画』


琴音はパジャマのボタンを外しながら俺に笑いかける。


『残念。最後は俺の負けだよ、怖くなって途中でやめた』


なんだかこの言葉を言ったあとに恥ずかしくなってうつむいた。


『そうなんだ(笑)けど、あのカップルはどうなったんだろ?結局、幽霊に襲われちゃったのかな‥』


『さぁーね?意外にも彼女は強くて、幽霊を追っ払ったってゆーラストもあるかもね(笑)?』


俺は笑いながら二人分のパンを焼き始めた。


『えー(笑)?だってあの彼女、かなりの怖がりだったよ?追っ払うなんてまさか(笑)』


制服に着替え終わった琴音もリビングについた。


‥ほんと。

あのラストはどうなったんだ??
< 56 / 250 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop