甘すぎる王子様
改めて思うけど、こんなに大胆でかなりエロい琴音だなんて本当にビックリ。


昔なんて勉強の弱い琴音や、運動オンチの琴音を見ては、俺が何かと教えていたから、


妹がこんなに激しぃなんて‥思いもしなかった。


しかも今日は
かなり向こうからキスしてくるし‥


『‥しゅんきしゅんきしゅんきー』


小声で何やら俺の歌を歌っているようだ‥


それも途切れ途切れ、唇を離しながら。


俺はもう睡魔に負けていて、起きているなんて言えない状態だった。


意識もほとんどなく、夢に吸い込まれそうな感じ‥


けど唇の甘い感覚だけはあった。


‥苦しくて‥

なのに甘くて‥


いや、甘ったるすぎて。


『‥ぁ、う‥はぁっぁ』


俺の必死な息づかいが聞こえる。


そう、夢の中でも‥‥


『しゅんき‥ん‥ぁ』


琴音の甘く漏れる息づかいも聞こえた。


‥まったく、何をしてるんだ、俺たちは‥‥。
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