運命の弄び
人の風呂上がり目掛けて……タイミングだけはいい奴なんだから。

『ん……いや、特に用事ってことはないんだがな』

そして昨日同様、また歯切れが悪い。
こういうときは私が一喝してやらないと、
零二は永遠に本題を切り出さない。

『今日……、
なんか色んなことがあったな?』

「え?う、うん……そうだね」

と思ったら話し出した。
しかもその内容はさっきまで私がぼんやり振り返っていた今日の出来事。

そしてしばらく二人でそれを振り返って、
お互いに笑い話に仕立てていた。

でも、
こんなことをわざわざ話しに電話したんじゃない事ぐらいは、
すぐに分かった。

最初の曖昧な態度。
あれは零二が話しにくいことを話そうとしている合図。

それを知っていたから、
私はそっちの方が気になって仕方がないのよね。


「……で?
わざわざそんなことを言いに電話して来たの?」

このままだと終わりがなさそうだから、
わざと少しキツめの口調で言い放つ。
< 109 / 136 >

この作品をシェア

pagetop