恋スル目線


グラウンドに戻ってみると,競技もほとんど終わっていた。


得点板を見てみると私達3組の圧勝だった。


大リレーも余裕の1位通過だったらしい。


「あっ!佐野!
もう大丈夫なのか?」


心配そうにハルが走ってきてくれた。


「うん。だいぶ痛みもなくなってきたから。
あっ!!絵実から聞いたんだけど,大リレー,私の代わりに走ってくれたの??」


「あぁ。佐野がケガしたのは俺の不注意でもあるし…。」


「そんなことないよっ!!私がドジっただけだからっ!!…ホント色々ごめんなさい。

……あと,本当にありがとう。」


「別にいいって!!それに,俺らのクラス,優勝したんだしパァーっと明るく行こうぜっ!!」


「うんっ!!」




いつもハルは私のことを励ましてくれたり明るい気分にさせてくれる。


私もハルにとってそういう存在になりたいな。


< 94 / 187 >

この作品をシェア

pagetop