林檎と蜂蜜

ね、隆司。

君は知らないだろう。

僕は幼い頃からずっと梨紗が好きだったよ。

多分、君が梨紗に想いを寄せるその前からね。

でも、でもさ?

僕は気づいたんだ。

僕が好きなのは、隆司を見てる梨紗だってこと。

だからムカつくけど、梨紗には隆司と一緒にいてほしいんだ。

ま、君にはそんなこと口が裂けても教えてあげないけどね。

早いことくっついちゃえば万事解決なのにね。僕の苦労なんてわからないだろう?


「今日は3人で放課後デートしよう」

「両手に花だね、隆司」

「猛、おまえなぁ…。」

ま、もうちょっとこのままでもいいかな。
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