彼岸花
涼は、しぶしぶ執行部を了承した。


それから執行部を決めるのに時間がかかり7時をまわっていた。

「それじゃ今日は、ここまで。皆気をつけてね。」


それぞれ家路に着いたが涼は、茜い呼び止められた。

「二宮くん、ちょっといい?」

『何すか。』

「優奈ちゃん送ってってあげて。」

『はぁ、何で俺が!』


涼が茜に詰め寄った。

「最近、不審者が多いから。」

『でも何で俺が。』

「クラスメートだから。」


涼は、しばらく抵抗したが

『あ〜も、わかったよ。森田行くぞ。』

「は、はい。」


涼と優奈は、学校を出た。


「い、いいんですか送ってもらって。」

『別に一人暮らしだし。』

「そうですか。」


二人は、話す事も無くただ歩いていた。

『森田俺は、副室長やるけど執行部もあるしいろいろあるからよろしくな。』

「うん、別にいいよ。」


二人は、また話す事が無くなり優奈の家に着いた。

「あの…送ってくれてありがとうございます。」

『いいよ。』

優奈は、自宅に入って行った。

『俺も帰るか。』


涼は、家に帰り晩飯をカップ麺で済ませ風呂に入った。

リビングでくつろいでいると電話が鳴った。


『はい、二宮です。』

「あ、二宮くん杉村です。」


電話は、担任からだった。

『何すか先生。』

「執行部で渡したい書類があるから明日学校来たら職員室に来てね。」

『はい、わかりました。』


涼は、電話を切りソファーで横になったがそのまま寝てしまい朝になっていた。
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